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物忘れがひどいと感じる方へ

2024.07.07

物忘れは認知症の初期症状です

物忘れは認知症の初期症状です

誰でも一度や二度、物忘れを経験したことがあると思います。持ち物を忘れたり、人の名前を忘れたり、約束を忘れたり。人は、見たり聞いたりしたことを全て記憶できるわけではないため、偶発的な物忘れ、加齢による物忘れは、ある意味では仕方のないことと言えます。

しかし、同じ物忘れでも、初期の認知症や脳疾患を原因として起こる場合もあります。いずれも早期の対応が必要ですが、偶発的な物忘れ・加齢による物忘れとの違いを、患者様が見分けるのはなかなか難しいことです。

ご自身で物忘れが増えてきたと感じたとき、またご家族に指摘されたときには、お早めに当院にご相談ください。

加齢・認知症・脳の病気による「物忘れ」

加齢による物忘れ

記憶力は、訓練などによってある程度の維持は可能ですが、筋力や免疫力などと同じように、基本的には年齢とともに低下していきます。
加齢による物忘れの特徴は、「うっかり」であることです。たとえば頼まれていたことを忘れていても、指摘されたときに「あ、そうだった」と思い出せるのであれば、加齢による物忘れである可能性が高いと言えます。

また、加齢による物忘れは、その進行のスピードも緩やかで、これまでできていたことが急にできなくなる、突然分からなくなる、ということはほとんどありません。

加齢による物忘れには、以下のような特徴があります。

  • 忘れっぽくなっていることを理解している
  • 体験そのものは覚えているが、その中の細部を忘れている
  • 日常生活や長い年月をかけて覚えた行為などに支障がない
  • 物事の適切・不適切といった判断はできる
認知症による物忘れ

認知症は、日常生活で支障をきたし、記憶力だけでなく、思考・理解・計算・学習・言語・判断といった能力が落ちていく状態のことを言います。
加齢による物忘れとは異なり、記憶がすっぽりと抜け落ちてしまうのが特徴です。「ほら、あのとき〇〇したでしょう」と指摘しても、そういうことがあったこと自体を忘れています。健康な人でもこういったことは起こり得ますが、その頻度が高い場合には、認知症のサインである可能性が高いと言えます。
認知症による物忘れには、以下のような特徴があります。

  • 忘れっぽくなっていることを自覚できていない
  • 体験したこと自体を忘れてしまっている
  • 日常生活や、長い年月をかけて覚えた行為などに支障が生じる
  • 物事の適切・不適切といった判断ができない
脳疾患による物忘れ

物忘れは、慢性硬膜下血腫、脳腫瘍、水頭症などの脳疾患の症状の一つとして起こることもあります。
MRIやCTによる検査で発見することができます。
物忘れ以外に以下のような症状がある場合には注意してください。疾患によって、物忘れに伴う症状の傾向も異なります。

慢性硬膜下血腫
  • 頭痛
  • 吐き気、嘔吐
  • 麻痺、しびれ
  • 痙攣
  • 言葉が出づらい
  • 意欲の低下

 

脳腫瘍
  • 頭痛
  • 吐き気、嘔吐
  • 視力低下
  • 表情の引きつり
  • 体の片側の麻痺

 

水頭症
  • 頭痛
  • 吐き気、嘔吐
  • 食欲不振
  • 倦怠感

脳ドックで物忘れの原因を特定し、早期発見・早期治療へ

当院では、物忘れの原因を特定し、適正な診断を行うための脳ドックを行っております。

複数のコース、オプション検査がございますので、さまざまなお悩みにも対応しやすくなっております。CTをはじめとする高度な検査によって、脳に異常が起こっていないか、そのリスクが高まっていないかを調べます。

当院は最新の3D-CTと導入しており、確かな診断と治療を提供できるよう心がけています。

その後の診断も、一人一人の患者様に適切な治療をご説明いたしますので、まずは専門家にご相談ください。

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