心臓周辺に痛みや締め付け感を感じた場合、たとえ症状がたまにしか起こらなくても、そのままにせずに早めに循環器内科に相談することをおすすめします。
心臓の痛みは心筋梗塞や狭心症、弁膜症、心不全、大動脈解離などの重大な病気の可能性もあります。
当院ではの循環器専門医が在籍しており、しっかりと体の状態を確認し、適切な診断と治療を行いますので、心配な症状がある場合はすぐにご連絡ください。
こんな痛みは早急にご受診ください
- 突然の激しい痛みで動けない
- 急に息切れし、呼吸が苦しくなる
- 意識がもうろうとして倒れそうになる
- 胸や背中、肩にかけて、裂けるような痛みが走る
これらの症状が出た場合は、非常に危険の為ただちに循環器内科へ行く必要があります。
また、心筋梗塞や大動脈解離、肺塞栓症などの命に関わる緊急疾患の可能性があり、早急な治療が必要となるケースが多くあります。
まずは、早急に救急車を呼んでください。
ご自身の体調が深刻である場合や胸の痛みが強い場合は、今すぐ緊急電話をかけるか、周囲の人に助けを求めることを強くおすすめします。
痛み別で考えられる病気
圧迫感・締め付け感のある胸痛
胸の真ん中あたりに圧迫感を伴う痛みが現れた場合、狭心症や心筋梗塞といった、心臓や血管に関連する重大な病気が潜んでいる可能性があります。
これらの症状は放置すると命に関わる危険性があるため、早急な対応が求められます。
下記では、狭心症と心筋梗塞がどのような病気であり、それぞれがどのような特徴を持つのか、詳しく見ていきましょう。
それぞれの病気には異なる兆候があり、その理解が早期発見と適切な治療に繋がるため、しっかりと把握しておくことが重要です。
狭心症
狭心症とは、心臓に血液を供給する冠動脈という血管が狭くなることで、心臓の筋肉に十分な血液が不足し、その結果として胸に痛みが生じる病気です。この胸の痛みは、胸の真ん中から左側にかけて感じられ、圧迫されるような重い感じや、締め付けられるような痛みとして現れることが多いです。
狭心症の痛みは、特に身体を動かしたときに発生しやすく、例えば運動したり階段を登ったりする際に痛みが生じることがあります。この痛みは通常、数分間程度と短く続きますが、痛みが治まるまでの時間は個人によって異なることもあります。
また、狭心症の痛みは、夜間や早朝、特に就寝中や明け方に突然起こることもあります。このような場合、痛みの原因が何であれ、速やかに医療機関に相談することが重要となります。
心筋梗塞
心筋梗塞とは、心臓に血液を送る冠動脈が完全に塞がれてしまい、心臓の筋肉に十分な酸素が届かなくなることで、心筋細胞がダメージを受けて死んでしまう（壊死状態になる）病気です。この状態になると、胸の痛みが非常に強くなり、痛みが長時間続くようになります。
胸の痛みが急にひどくなり、いつもよりも長く続く場合は、心筋梗塞が疑われます。また、激しい胸の痛みに加えて、冷や汗が出たり、息苦しさを感じることもあります。
心筋梗塞は緊急の治療が必要なため、少しでも疑わしい症状があれば、すぐに医療機関を受診することが重要となります。
胸がチクチクする・胸がズキンと痛む
胸の真ん中あたりにチクチク・ズキンとするような痛みを感じる場合、肺や胸膜に関係する病気の可能性があります。
また、このような症状があるときは、気胸や胸膜炎が原因の場合が多く、医療機関で診察を受けて、適切な治療を受けることが大切です。
気胸
気胸とは、肺が破れて空気が漏れ出し、その空気が肺の外側を覆う胸膜腔にたまる病気です。この病気は、特に痩せた若い男性に多いですが、呼吸器に問題を抱える中高年の方にも起こることがあります。
気胸になると、突然チクチクしたり、ズキンとした胸の痛みが現れます。この痛みに加えて、咳が出ることや、肺が圧迫されることで呼吸がしづらくなる呼吸困難が起こることもあります。
これらの症状が見られた場合は、早めに医療機関で診察を受けることが重要です。
心臓神経症
心臓神経症とは、心臓に特に異常がないにもかかわらず、ストレスや不安が原因で胸に痛みを感じる状態です。
心臓神経症は、心臓周辺のチクチクした痛みや圧迫感を経験することがありますが、心電図や検査では心臓の病気は見つからないのが大きな特徴です。
この症状は心理的な要因が強く、リラックスやストレス管理が改善に役立ちます。正確な診断のためには循環器内科の医師による評価が重要です。
心臓が切り裂かれるような痛み
大動脈解離
大動脈解離とは、大動脈の内壁が裂けて血液が内側に流れ込み、血管の壁が分かれる病気です。これにより、胸や背中に突然強い痛みが走り、痛みが「切り裂かれるような感覚」と感じられることがあります。
また、痛みは激しく、突然始まるのが大きな特徴です。
大動脈解離は迅速な治療が必要で、放置すると命に関わる危険性が高いため、早急に医療機関での診断と治療が求められます。
心臓が痛い時、どうすればいい？何科に相談すべき？
心臓の痛みには多くの原因が考えられるため、自己判断で放置するのは非常に危険です。心臓神経症の可能性もありますが、心筋梗塞や狭心症など、命に関わる病気の可能性もあります。症状がある場合は、迅速に医師に相談することが大切です。
- 循環器内科
心臓や血管の病気を専門に診る科で、心筋梗塞や狭心症など、心臓に関する問題を詳しく調べて治療します。
- 心臓血管外科
外科的な治療が必要な場合に対応する科で、手術などの方法で心臓や血管の問題を解決します。
- 心療内科
精神的なストレスや不安が原因で胸に圧迫感や不快感を感じる場合に、心と体の両面からアプローチして診療します。
また、胸痛とともに息苦しさを感じる場合は、呼吸器内科も検討してください。ここでは呼吸器に関連する問題を診察します。
適切な診療科で検査と治療を受けることで、心臓の痛みの原因を明確にし、適切な対処が可能です。
循環器内科を受診する際、医師に伝えるべき重要な情報
痛みの詳細
- 痛みの場所：胸の中心、左側、右側、背中など。
- 痛みの性質：圧迫感、ズキズキ、チクチク、鋭い痛みなど。
- 痛みの強さ：軽い、強い、耐え難いなど。
- 痛みの持続時間：一時的、持続的、断続的など。
- 痛みが始まった時期：いつから痛みが始まったか。
痛みの発生状況
- 痛みが始まった状況：運動中、休息中、食後、ストレスを感じたときなど。
- 痛みを引き起こす活動：特定の動作や活動が痛みを悪化させるかどうか。
痛みと同時に伴う症状
- 息苦しさ：呼吸がしづらい、息切れなど。
- 冷汗：手足が冷たくなったり、突然の汗をかくこと。
- めまい・意識の変化：めまいやふらつき、意識が遠のく感じなど。
- 吐き気や嘔吐：胸の痛みと一緒に感じるかどうか。
既往歴と生活習慣
- 既往歴：心臓病、高血圧、糖尿病、家族に心臓病の人がいるかなど。
- 生活習慣：喫煙歴、飲酒習慣、運動習慣など。
治療歴
- 現在の治療：既に受けている治療や服用している薬の情報。
もし、これらの情報がうまく伝えられるかわからないなどの不安をお持ちの方も、当院にお気軽にご来院ください。医師が丁寧に状況をお伺いし、適切な診断をいたします。
ただし、これらの情報を医師に詳しく伝えることで、正確な診断と適切な治療が行いやすくなります。
凌駕クリニック樋上本院では、循環器専門医が在籍しており、また、心臓血管外科でセンター長の実績がある院長が在籍しており、患者様それぞれの心臓の痛む状態や症状から的確な診断をおこなっておりますので、心臓のお悩みは当院へお任せください。
また、心臓の病気の突然死を予防するための人間ドック（心臓ドック）をおこなっており、造影CT検査・3D-CT検査に対応しています。通常のCT検査よりも検査の精度が高くなります。
まずはお気軽にご相談ください。
